
弊所は編集、ライティングを含めたトータルでのデザイン制作を行う一方、いただいたテキスト原稿を使用した「デザイン制作のみ」の仕事も承っています。
前者の場合、ビジュアルはもとより、(校閲者のレベルには及びませんが)記事のファクトチェックまで、全てを通して自分自身がしっかりと気を配ります。
一方、後者の場合、弊所の担当は「見栄え」の部分です。テキスト原稿の作成やファクトチェックは他者の仕事。弊所のお客さまは経験豊富な広告代理店や編集プロダクションがほとんどなので、問題なくフィニッシュに至るのが通常です。
しかし、時にはもやもやした気持ちで終わることも。
「こんなに分かりづらい文章のままで進めるのか」
「表記に関する法律の受け止め方が担当者により食い違うが、意思統一しないのか」
「言葉の意味を考えると誤表記があるが修正しないのか」
もちろん気になるので指摘はします。しかし「お客さんがそう言うから」でそのまま進行となるケースが時折見受けられるのです。
こんな時に思うのは、なぜ「お客さまのためにもこうした方がより良くなる」と考えられないのかということ。広告の専門家である自信とプライドを持つべきであり、そのためにもさまざまな勉強を怠らないことがプロとしての責務ではないでしょうか。
少なくとも、自分はそういったプロ意識をしっかりと持った人たちを選んで仕事をしていきたいと思う今日この頃です。